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100年を彩った品種たち
ベータ―リッチ

Episode 12 ニンジン
みんな大好き?

少々個性的な野菜で、特に子供たちの好き嫌いがはっきりするニンジン。最近は食べやすく甘みの強いニンジンが多くなりましたね。サカタのタネとニンジンとの関わりをお話ししましょう!

ニンジンは、大きくは東洋系(金時ニンジンなど)と、西洋系に分かれています。西洋系のニンジンも日本ではすでに1700年代の後半に栽培の記録があります。今、市場で見られるニンジンの多くは西洋系の品種です。

1950年代前半までのニンジンは明治中頃に導入された品種の種子を取り返して栽培していたものもあり、あまりそろいがよくありませんでした。当社が1955年に発表した「金港三寸」は、選抜により形質を固定したため、そろいがよく、当時としてはヒット作となりました。

金港三寸

春蒔金港五寸

夏蒔金港五寸

その後「金港三寸」を親として「夏蒔金港五寸」や「春蒔金港五寸」などの優良品種をつくり上げ、従来は夏まき、冬どりの季節野菜だったニンジンを、周年栽培可能な野菜にしました。

1963年、当時育種が難しいといわれていたニンジンのF1品種がライバル会社から登場。この品種は、F1品種の特性としてそろいがよく生産者や流通業者から高く評価されました。そしてシリーズ化され、ほぼ市場を独占するまでになりました。

当社のF1ニンジンの逆襲は、1995年に発表された「ベーターリッチ」に始まるといってもよいかもしれません。それまでもF1品種はいくつか発表していましたが、「ベーターリッチ」はそれまでのF1とは全く違うタイプでした。ニンジン特有のくさみが少なく、従来のニンジンに比べ、総カロテンの含有量が多く、甘みも強いことから注目されたのです。

ところが「好事魔多し」のとおり、このニンジンは、当時主流となっていたライバル会社の品種とは、栽培の仕方も形状も異なるため、生産者や流通関係者の理解を得るのには、さまざまな苦労がともなったのです。しかし、地道な産地指導などで徐々にこれらの問題点を解決し、「ベーターリッチ」は市場に受け入れられていきました。

ベーターリッチ

ベーター441

ベーター312

ベータ―キャロットのブランドロゴマーク

その後、「ベーターリッチ」は、「ベーター312」や「ベーター441」などでシリーズ化されました。当社はこれらに「ベーターキャロット」という共通の青果ブランド名をつけて、大手スーパーなどの協力を得ながら直接消費者の皆さまにアピール。可愛らしいウサギをモチーフにしたマークと共に、親しまれています。

ほら、あなたが召し上がっている、その甘くておいしいニンジン…。ベーターキャロットかもしれませんよ!